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経理業務でAIに任せられること・任せられないこと
2026.07.14 | 株式会社NGraph
経理はAI活用の効果が出やすい部署です。定型作業が多く、扱う書類のパターンが決まっているからです。ただし「お金を扱う仕事」だからこそ、任せる範囲の線引きが最も大事な部署でもあります。
AIに向いている作業
- 書類からの転記・下書き:請求書や領収書の内容を読み取り、仕訳の下書きや一覧表をつくる
- 形式チェック:請求書の記載漏れ、金額の桁、日付の整合など、目視で疲弊しがちな確認作業
- 月次資料のたたき台:数値をもとにした報告資料の骨子や、前月比コメントの下書き
- 問い合わせの一次対応:経費精算のルールなど、社内からの定型質問への回答
人が握るべき作業
- 最終確認と承認:AIの出力はあくまで下書き。仕訳の確定や支払いの承認は必ず人が行います
- 判断が割れる処理:科目の判断が微妙なケース、イレギュラーな取引
- 税務・法務に関わる意思決定:AIは検討材料を出せますが、決定と責任は人のものです
設計のコツは「AIは下書き係」
経理でのAI活用がうまくいく会社は、共通して「AIが下書きし、人が確認して確定する」という役割分担を徹底しています。ゼロから人がつくるのではなく、8割できた下書きを人がチェックする。作業時間は大きく減り、責任の所在は明確なまま保てます。
現場に入って初めて分かること
実際に経理の現場に入ると、教科書には載っていない「その会社固有の運用」が必ず見つかります。独自のExcelフォーマット、担当者の頭の中にしかない判断基準、システム間の手作業の橋渡し——AI組み込みの成否は、この固有部分をどれだけ丁寧に拾えるかで決まります。NGraphのFDE型支援では、エンジニアが経理の現場に入り、実際の書類とフローに合わせて仕組みをつくります。
現場で見た実例:ある飲食グループの本部では、受発注システムと会計ソフトがどちらも導入済みなのに連動しておらず、原価管理のExcelは約2年更新が止まっていました。「ツールが古い」のではなく「ツール同士が繋がっていない」——経理のAI化で最初に直すべきはここで、AIに仕訳を書かせることではありません。
よくある質問
経理でAIに任せても安全な作業はどれですか?
下書き系です。仕訳候補の作成、請求書からの転記の下書き、月次資料の草案など。承認と最終確認は必ず人が行う分担にします。
会計ソフトを乗り換える必要はありますか?
基本的にありません。いまお使いのソフトはそのままに、その周辺で発生している転記・突合・下書き作業にAIを挟むのが定石です。
数字の間違いが怖いのですが大丈夫ですか?
「AIは下書き係・人は確認係」の分担を崩さない設計にすれば、手作業より速く、確認の抜け漏れはむしろ減らせます。AIの出力をそのまま使わないことが大前提です。
